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執筆者の写真まちのよろず屋

認知症の高齢女性。まちで見守り。一緒に買い物へ

今日は、少し理想的な地域連携がありました。


80代の女性はお一人暮らしですが、アルツハイマー型の認知症で、周りのサポートが結構必要になってきた方。

週3回のヘルパーさんは主に買い物に行って下さるのですが、何が欲しいのかもいざ聞かれると言えないために、いつも大体同じようなものを買ってきてもらう様子。

だから週3回も来なくていいと、来ることにも拒否を示すようになっていました。


その方には、毎日病院に行き、近くの喫茶店でモーニングを食べる日課があります。

そこがその人にとっての居場所でもあり、見守りの場。


先日、担当ケアマネとご家族、本人、喫茶店、よろず屋で一度話し合いの機会を設け、

前々からご本人の希望でもあった「週1回、近くのスーパーまで買い物に一緒に行く」ことをよろず屋でサポートしながら実施することが決定しました。




そして今日がその初回。

2日前から予定を確認し、カレンダーへ記入。

前日は息子さんとも確認しました。

当日の朝、少し早くに一度伺って最終確認しようと訪問すると、どうも自宅にいないか寝ているか。

もう少し後にもう一度行ってみようと予定20分前に行くと、まだ出てこない。

いよいよ時間になり「どうかな~」と思いながらご自宅へ行くと、

中から「は~い」とご本人の声が。

「おはようございます!一緒に行きましょうか~。買い物覚えてた~?」と聞くと、

「忘れとったんよ」と笑いながら応えられました。

「〇〇にモーニング食べに行ったら、そこで今日〇時から一緒に買い物行くんじゃない?って教えてくれたから、急いで帰ってきたんよ」と。


事前に「毎週水曜日の〇時に買い物に行くことになった」ことを、よく行く飲食店さんにもお伝えしていたので、それでお店のスタッフが15分前にちゃんと伝えてくれたようでした。

無事に合流することができ、付き添いの活動サポーターさんと一緒に30分スーパーで買い物をし、イチゴやパン、お刺身やお供え用のお花など、久しぶりに自分の目で見て買ってご自宅まで帰りました。



なんでもない、買い物に行った話。

でも家族とは違う、介護保険サービスとも違う。

まちの資源と見守りで実施できた、久しぶりの買い物の話。

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